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09月03日-02号

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  1. 美咲町議会 2019-09-03
    09月03日-02号


    取得元: 美咲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-06
    令和 元年第 5回( 9月)定例会第 2 日 (令和元年9月3日)(1)会議の開閉時刻   開   議  午前 9時 30分   解   散  午後 0時 29分(2)出席・欠席・遅参または中途退場した議員の番号・氏名議員番号氏   名出欠別議員番号氏   名出欠別1山田雄二出席松田英二出席2藤井智江〃9江原耕司欠席     欠員10岩野正則出席4形井 圓出席11貝阿彌幸善〃5延原正憲〃12山本宏治〃6左居喜次〃13金谷高子〃7林田 実〃14松島 啓〃(3)地方自治法第121条の規定により出席した者の氏名職  名氏   名職  名氏   名町長青野高陽建設課長國宗 順副町長忠政堅産業観光課長立石克之政策推進監井上博登徴収対策室長櫻井 実政策推進監山本翔紅会計課長貝阿彌美和総務課長稲谷雄治旭総合支所長前田有輝理財課長篠原 恵柵原総合支所長畑尾周一地域みらい課長光嶋寛昌旭総合支所 住民福祉課長池上久子くらし安全課長浦上 彰柵原総合支所 産業建設課長山本 資住民税務課平 一範福祉事務所長牧野雅明保険年金課長山崎秀仁教育長黒瀬堅志健康推進課長清水嘉浩教育総務課長石戸光也上下水道課長牧野英一生涯学習課長赤木郁貞(4)職務の為出席した職員の職・氏名   事務局長  神 坂 健 治   書  記  杉 山 慶 介(5)日   程日 程議案番号件         名1  一般質問 ○議長(松島啓君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は12人です。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。(午前9時30分) なお、9番江原議員から一身上の都合のため欠席する旨の通告がありましたので、報告いたします。 本日の日程を報告します。 第1に一般質問、以上のとおり定めますので、ご了承願います。 これから日程に基づき議事を進めます。 日程第1、一般質問。 これから一般質問を行います。 なお、この際申し上げておきます。会議規則第54条の発言内容の制限及び第55条の質疑回数の規定を遵守願うとともに、第56条の発言時間の制限により質問時間が30分までと決定されていますので、ご承知願います。 それでは、5番延原議員の質問から行います。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) おはようございます。5番延原正憲です。 9月定例議会一般質問トップバッターということでさせていただきます。 昨日の町長のご挨拶は所信表明にもまさる熱いものでした。このご挨拶への質問の時間も設けていただきたいなというふうに感じたところであります。 また、先日9月1日の防災の日の訓練には多くの自主防災組織の参加で実施されましたが、しっかりと検証していただき、さらなるレベルアップを期待しているところであります。 さて、私からは、事前に通告書で提出しております2項目の一般質問を予定しておりますので、誠意ある前向きなご答弁をお願いいたします。 私の一般質問は、1つ目が、鳥獣被害防止具体的推進策は、と、2点目が、公共施設等総合管理計画の見直しは、の2項目であります。事前に通告しておりますので、具体的な回答を期待しているところです。 まず、鳥獣被害対策の推進策についてであります。 通告書を読み上げます。 昨年の議会12月定例会において、中山間地域における鳥獣被害対策が課題の一つであると町長は所信表明され、本年の議会3月定例会においても、鳥獣による農作物被害の深刻さを十分認識しているとの所信表明がなされております。 そこで、1として、鳥獣被害対策基本方針と具体的な推進策をお伺いしたい、2として、平成30年度の農作物の被害状況有害鳥獣捕獲実績を教えていただきたい、3として、平成30年度の狩猟免許取得補助侵入防止柵設置補助箱わな製作費の実績と今年度の予定を教えていただきたい、さらに4点目として、駆除隊員狩猟免許の更新に補助ができないか、回答をいただきたい、さらに5点目として、ジビエ活用検討状況とそれを実施する上での課題があれば確認をしたい、最後に6点目として、美咲町鳥獣被害防止対策協議会開催状況と今後の活動方針をお伺いしたい、の6点であります。 中山間地である当美咲町の課題の一つとして、町長の所信表明でも触れられたように農作物への鳥獣被害防止は喫緊の課題であります。そこで、まず町長から、鳥獣被害への対策の基本方針と効果のある具体的な推進策を確認をしたい。 次に、担当である産業観光課長から、データとして把握されているであろう、2点目の、平成30年度に係る農作物の被害金額と捕獲した有害鳥獣の実績を、さらに3点目の、平成30年度における狩猟免許取得全額補助の件数と金額、侵入防止柵の補助の件数、金額、総延長、それから実績、捕獲用の箱わなの作製個数と金額、並びにこれらの今年度の実施予定が具体化しているのであれば確認をしたい。 また、これを確認した上で、4点目の、狩猟免許取得者のうち駆除隊員、美咲町鳥獣被害対策実施隊員に任命された駆除活動に参加している者が狩猟免許の更新に係る経費についても、新規取得補助と同様に全額補助することを検討できないかということであります。 5点目の、イノシシ、鹿などの捕獲後の有効活用として、これまで何回も検討を依頼しているジビエ活用策検討状況と、ジビエ処理施設導入にはどのような課題があると考えているのか、確認をしたい。 最後に6点目として、鳥獣被害の具体的な防止対策を策定する美咲町鳥獣被害対策協議会開催状況と決定事項、今後の取り組みの方針を、事務担当の産業観光課長のほうから説明を受けたい。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の鳥獣害に関する質問にお答えをいたします。 まず、鳥獣害被害防止に向けました基本方針と具体的な推進策についてのお尋ねでありますが、3月定例会の所信表明、6月定例会の冒頭挨拶でご指摘のとおり申し上げたところであります。 ご指摘のとおり鳥獣による農作物被害が大変深刻な状況となっております。従来取り組んでいますワイヤーメッシュを中心とした柵などによる防護と並行し、銃器や、わな等による捕獲、駆除にも力を入れてまいります。柵の設置補助は国庫、県費、単町と制度がそれぞれありまして、設置の要件等により金額などにも違いがあります。また、捕獲、駆除に係る補助金も柵と同様に国庫、県費、単町と制度がありまして、それぞれ要件等により金額などにも違いがありますが、わかりやすい周知に努めてまいります。 また、猟友会駆除班員の高齢化などを踏まえ、狩猟免許の取得に対し経費の全額を令和元年度より補助することにより、駆除班員の確保を図るとともに、箱わなも平成30年度当初予算に比較し、拡充を図っております。 また、今年度から岡山県による鳥獣被害防止サポート事業を実施しておりまして、内容は集落柵設置支援において、旭と中央地域の一部で被害防止に向けて専門家から柵の設置アドバイス被害防止の指導を受けております。 柵の設置と捕獲によりまして地域を守るということを推進をしてまいりたいと考えています。 駆除班員免許更新補助はできないかというお尋ねにお答えをします。 昨年12月定例会で同様のご質問をいただいておりますが、現在のところ免許更新補助は考えておりません。ただし、県町村会から来年度に向けた県への予算要望の中で、狩猟免許更新に対する財政的支援措置等の強化を図ることが盛り込まれております。近隣の市町村の補助制度等の調査とあわせて、状況を見守りたいと考えております。 ジビエ活用策検討状況と実施課題はというお尋ねにお答えをいたします。 ジビエ活用策の最初の段階では、捕獲個体猟友会駆除班の班員の皆様方が施設に持ち込みをしていただき、少しでも有利な補助金を得られるような環境を醸成し、捕獲後の個体処理を迅速に行い、そのことが狩猟者の収入向上につながり、捕獲駆除に対する意欲向上につながるような状況を一つ一つ積み重ねていくことが大切であると考えております。 また、マーケティング調査とまではいかないまでも、食肉処理施設への持ち込みについて、利用者の動向や意向を確認することも必要ではないかと考えています。 私からは以上でありますが、この後補足を担当課長から説明をさせます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) おはようございます。産業観光課の立石でございます。 それでは、延原議員のご質問にお答えをいたします。 2番目の、平成30年度の農作物の被害状況有害鳥獣捕獲実績はということでありますが、農業共済からの資料となります。被害面積、被害額の順に申し上げます。 まず、イノシシですが、水稲が約13.1ヘクタールで、394万4,000円、豆類が0.6ヘクタールで、58万3,000円、野菜類、約0.7ヘクタールで、220万4,000円、ソバが約0.7ヘクタールで、11万円。 次に、カラス類ですが、果樹、約0.2ヘクタールで、342万7,000円、ハクビシンが、果樹、約0.05ヘクタールで、39万5,000円となっております。 有害鳥獣の平成30年度捕獲実績でございますが、イノシシ、1,274頭、鹿、199頭、ヌートリア、99頭となっております。年によって変動がありますが、イノシシはおおむね1,000頭前後で推移をしております。 続きまして、3番目の、平成30年度の狩猟免許取得補助侵入防止柵設置補助箱わな製作費の実績と今年度の予定はということでありますが、平成30年度狩猟免許取得補助は、鉄砲、2件、わな、13件、計15件で、金額は10万2,000円の実績となっております。 侵入防止柵設置補助の実績は、旭地域、19件、41万3,363円で、2,616メートル、中央地域は31件で、137万2,437円、1万172メートル、柵原地域は24件で、80万9,859円で、6,666メートルとなっており、金額の合計は259万5,659円です。 箱わな製作費の実績は、全体で20基、旭、6基、中央、7基、柵原、7基、計120万円となっております。 今年度の予定は、120万円が予算づけをされております。 それから、5番目の、ジビエ活用策検討状況と実施課題についての補足でありますが、捕獲した個体の補助金制度について、美咲町が指定しました食肉処理施設に持ち込んだ場合には、捕獲補助金に2,000円上乗せされ、7,000円が9,000円になる制度がございます。また、これとは別に、施設に持ち込んだ個体の状態と季節により変動がありますが、イノシシキロ当たり300円程度で買い取りになる場合もあり、条件に合わない小さな個体などの場合は持ち帰りになることもあるということです。また、鹿は、1頭、2,000円から3,000円で買い取りになるとのことです。いずれにしましても、持ち込みに際しては厳しい条件があり、これを満たしたものが買い取りの対象になるとのことです。 それから、6番目の、美咲町鳥獣被害防止対策協議会開催状況と今後の活動方針はということでございますが、この協議会は毎年1回、おおむね6月に総会を開催しております。平成30年度は6月に総会を、11月に臨時総会をそれぞれ開催をしております。 臨時総会では、獣肉解体処理施設及び移動式解体処理車の導入検討について協議が行われております。その後議会を含めまして関係の方々により県外の先進地で視察が行われております。本年度も6月20日に総会が開催されましたが、ジビエ視察の件では総括ができていない等の質問や、真庭市が導入したジビエカーの稼働状況は確認したのかなどの質問がなされました。他の出席委員からは、多額の費用がかかるので慎重に検討していただきたいといった意見も出されておりました。 今後も食肉処理施設への持ち込み状況や駆除班の班員の方々のご意見を参考にしまして、近隣の新たな施設の開設情報があれば、注意深く見守っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) まず、町長の今基本方針のご答弁の中で、防護と並行して捕獲、駆除との見解であります。私の認識なんですが、平成29年9月の定例会で当時の定本町長は、侵入防止対策から駆除対策に方向づけをしたいというふうに明言されております。ということで、平成30年度の3月の定例会ではこれを踏まえた答弁もされておりますんで、もう駆除にシフトしていると、もう数を減らすんだというふうな明確な方針をできれば町長ご自身の口から述べていただければというふうに感じております。それをお願いしたい。 それから、先ほど鳥獣被害防止サポート事業という県の事業があるというご説明がありました。これは何か旭、中央の柵の設置のアドバイスという内容のようですが、これは柵設置のアドバイスだけをどのような人がされて、事業の予算措置は県の負担なのか、それから柵原地域でも導入が、そういうふうな指導が受けられるんかどうか、もしわかれば確認をしたいと思います。それが1点目の再質問です。 それから、2点目です。 先ほどの被害額ですが、先ほど言われたのはもう農業共済の請求ベースということで、毎回それしか多分町も数字としては把握できないんだろうと思いますけども、それでも3年連続、平成28年から1,000万円を超えるような深刻な状況になっております。これで共済に請求されていない家庭菜園とか、野菜でも共済へ入っていないような方の野菜、水稲、果樹、こういうなことももっともっとたくさんあるんだろうと、表に出ない数字がたくさんあるんだろうと思います。丹精込めて育てた稲とか野菜、果樹が鳥獣被害に遭い、耕作意欲の減退から耕作放棄、最後には集落の崩壊というようなことを昨年の12月にも私お話をしております。本当町長のほうも大変な重要な課題という認識を表明してもらっております。この被害額、1,000万円を超えてる、でも表へ出てない数字がたくさんあるということをご認識されているのかどうかも確認をしたいと思います。 それから、4点目の駆除隊員免許更新の費用、私もことし更新をしたんですが、1人3,000円ぐらいなんですよ。医療機関に行って健康診断のお金要るんですけど、それも今町村会のほうで県へ補助の要請をしとるという、県の補助がなけりゃあできないというようなことでなくて、できれば町単独ででも、これも町長の辞令を受けて駆除隊員ということで活動してますんで、そういうことで、町単費ででも予算措置を、ことし無理であれば、そっちの方向で検討だけでもしていただければというふうに思ってます。 それから、5点目のジビエの活用策ですけど、先ほども過去の答弁内容が非常に後退してきているんじゃないかというふうに感じております。平成30年3月の定例議会では、獣肉処理施設の新規の国庫補助事業については、ジビエカーも含めて民間の事業主体があれば協力したい、要するに受け皿の組織があれば町としても協力していきたいというような答弁がありました。そういうことで、昨年は四国の梼原町まで現場に見に行ってるわけですよ。そのようなことから、今は何か猟友会の方の駆除員の意欲の向上を図りたいとか、2,000円だ、3,000円だというような金額の話とかというんでなくて、いかに処理施設がメインじゃなくて、鳥獣被害をいかに防止するかという観点から、それも持ち込みも町内につくるんじゃなくて、吉備中央町とか美作市の処理施設のほうを想定されてるんだと思うんですが、できれば近くにつくるような方向で何が課題があるかというのを検討していただければということで、もう少しジビエの活用については積極的にお願いしたい、国の補助制度もあるわけですから、そこら辺を取り組んでいただきたい、その方針もちょっと再度確認したいというふうに思います。 最後の6点目の被害対策協議会の活動状況、先ほどご説明受けましたが、臨時会も開いてますけれども、この対策協議会というのは、私も議会から出ておりますけれども、事業費を持って収支の予算、決算も持ち、監査も受けてるんですよ。単なる普通の諮問機関じゃないんですね。町長のほうに意見具申するような機関じゃないんです。もう事業ができる機関だろうと、私は規約を読んでそういうふうに思ってるんですけど、ということは、どこどこに何メーター侵入防止柵を決めましたというようなことだけじゃなくて、いかに被害を少なくするか、そのために実動的に具体的な事業を決めていければいいんかなというふうに思っております。それは当然町長がぱっと決める話ではなくて、協議会の中で練って練って、ことしはこういう形でイノシシ、鹿をちょっとでも数を減らす方法をとろうとかというような、そういう活動にして、それをまた予算も持ってますんで、動けるような組織体にしていければなというふうに思っとるんです。事務局は町の中にありますんで、産業観光課が事務局になるんだろうと思うんですけど、町長は会長なんですよ。そういうことで、これのもう少し協議会を実動できるような形で動かすご決意を確認できたらと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の鳥獣害に対する再質問にお答えをいたします。 平成31年3月定例会におきまして、鳥獣被害対策には侵入防止柵だけではなく、駆除対策を強力に進める必要があるとのご質問をいただいております。この際に私の重点施策の一つとして鳥獣被害対策を掲げ、積極的に有害鳥獣の捕獲に努めることをご答弁申し上げております。本年度の関連する予算についてでありますが、狩猟者の免許取得費用全額補助や捕獲おりの拡充を図るなど、既に取り組んでいる施策もございます。今後も捕獲、駆除対策に努め、被害対策に取り組んでまいりたいと考えております。 農作物への被害のことでございますが、農作物への被害は毎年甚大なものとなっており、農業振興にも大きな妨げとなっています。数字にあらわれない、いわば隠れた被害も数多くあることが推測をされます。早朝から日が沈むまで、春先から氷が張る季節まで年間を通じて、まさに丹精込めて手をかけた作物が場合によっては一晩のうちに壊滅的な被害を受けるなど、農家の皆様方の心中を察するに余りある次第であります。来る日も来る日も作物の手入れや農地の管理に従事され、あと一歩で収穫できる時期にそれを狙ったようにやってくる有害鳥獣には腹立たしく、本当に頭を悩まされていることと思います。こうしたその被害対策も町としても今後とももちろん力を入れていくことはもちろんですけれども、私が言っておりますいわゆる小規模多機能自治、地域の課題を地域の皆さんが考えて自主的に取り組んでいく、そうしたことも一つの方策ではないかと考えております。今後も少しでも被害軽減につながるよう有害鳥獣対策に力を入れてまいりたいと考えております。 駆除班員免許更新補助の件であります。有害鳥獣駆除につきましては、日々の生活の中で多くの班員の方に従事をしていただいております。その活動にはただただ頭が下がるばかりで、大変感謝を申し上げる次第であります。先ほどの繰り返しになりますが、町村会としての予算要望の成り行きや、あわせて近隣自治体の状況を調査し、検討を行いたいと考えております。 ジビエの活用についての再質問にお答えをいたします。議員おっしゃるとおり毎年これだけの被害があるということは看過できない状況であることは確かです。今まで長年なれ親しんだ埋却や焼却場への持ち込みなどの処理方法について、食肉処理施設を開設したことにより処分に手間がかからず、ジビエ活用につながるので、これからはそこに持ち込むと、こういうお考えも無理からぬことと思います。しかしながら、施設設置に慎重なご意見もあることもご承知のとおりでありますし、また豚コレラの蔓延という、こういう課題も出てまいっております。せっかく開設しても持ち込み件数が進まなければ、設置そのものが大変無駄なことになりかねないということも考えられます。そこで、捕獲個体持ち込みに関する補助金制度の周知と浸透を図り、まずは捕獲個体を近隣の処理施設持ち込みをするという気風をつくることが先決であると考えております。駆除班員の方が持ち込みについて積極的な行動が生まれることを確認するという見きわめをしてまいりたいと考えております。 また、私が会長をしております鳥獣被害対策協議会のご指摘をいただきました。通常のいわゆる総会ではなく実質的な被害対策につながる議論を、そういう組織にというご意見でございます。そういうご指摘を総会の席上、副会長の延原議員からいただいたことも重々承知をしておるところであります。鳥獣害対策につきましては、これは地域にかかわることでありますから、柵一つ張っていくということに対してもいわゆる地域の合意というのが必要でありますし、猟友会の皆さん、猟友会という大変大きな組織の中でのまた合意というものが必要になってくるわけであります。なかなか、もちろん美咲町だけのことではありませんが、この合意を図っていく、地域として、組織として、こういう方針でいこうということを一本化するということが非常に困難な面があるということであります。今後ともそうしたご関係の皆様と町と協議を重ねながら被害が軽減できますように頑張ってまいりたいと思います。 ほかの再質問につきましては、担当課長から答弁をさせます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 失礼いたします。 延原議員の再質問にお答えをいたします。 基本方針と具体的な推進策のところで、先ほど町長からご答弁申し上げた補足のようになりますが、鳥獣被害防止サポート事業の件でございますが、岡山県が今年度から3年の間実施主体となって行う事業でございます。申請のあった地域等につきまして、現地に担当官を派遣し、柵の設置等についてアドバイスを行うものでございます。現在のところ、旭、中央地域から申請をいただいておりますが、特に地域指定はございませんので、サポートを受けたいなど、必要な地域はお申し込みをいただければと考えます。 なお、日程等については、担当官の数のこともございますので、調整が必要になります。そのことをお含みおきいただきたいと思います。 それから、鳥獣被害防止対策協議会の件で、もう町長が先ほどご答弁されたことと重複するかもしれませんが、事務局といたしまして、協議会規約の第3条に野生鳥獣による被害の防止対策の実施に関する事業等の規定がありますように、協議会の場でいろいろと議論や意見交換を行うことを継続したいというふうに考えております。各種団体の代表の方々から現実に即したお話がお聞きできるものと思います。また、猟友会だけでなく、自治会長協議会等の代表者もおられますので、立場の違った方々の意見にも真摯に耳を傾けていきたいと考えております。 以上でございます。            (5番延原正憲君「再質問の回答1つ抜けとるんですけど」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 答弁漏れがありますか。            (5番延原正憲君「更新費用の補助は町村会から県に要請をしてるという説明あったんですけど、そんな大した金額じゃないんで、町単独ででも導入できないかというのを検討をお願いしたつもりですが、それの検討される余地があるのかないか」と呼ぶ) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 延原議員のご質問でありますが、先ほど町長がご答弁した中に、同じことになるので繰り返し申し上げますが、町村会としての予算要望の成り行きや、あわせて近隣自治体の状況を調査し、加えて検討を行いますというふうにご答弁を申し上げておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) よろしいですか。 再々質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 大体想定したご回答をいただきました。あと2点だけなんですけど、今我々の地域ではもう侵入防止柵つくっております。もうしっかりつけてもらっとるんですが、谷川とか水路とか、道路をつたって、川とか、つたって入ってくるんですよ、どちらにしても。もうきょうも金堀越えてくるときにせっかく実った稲田が、あ、イノシシだ、ここはイノシシだ、これは風で倒れたんかなというような感じがあるんですけど、もう少々囲っても彼らは入ってくるんです。もうつかまえにゃあいかんのですよ。そういうことでもう本当の課題なんで、私も何とかしたいと思っての質問なんで、その気持ちをわかっていただいて、知恵を出し合ってやっていきたいというふうに思います。これは町長からもうしっかりご回答いただいてるんで、私の意見だけを言わせてもらってあれなんですけど、それと、やはりこれも回答を出せというつもりではないんですが、やっぱりジビエの活用策、本当にうったてというんですか、スタートがこれからジビエを事業化しましょう、ゼロから始めてもうかりますかという話ではなくて、今の被害があるわけですから、被害額は町民がかぶっているわけですから、被害額、さらにその共済の金額以上に目に見えない被害額をいかに少なくするかというとこから議論を始めないと、ジビエの活用でもうかるじゃもうからないじゃ、事業性があるじゃないじゃという観点も必要でしょうけど、いかに少なくするかという観点から、私も今度ここの協議会の中でまた意見を言っていきたいと思いますけど、それが最終的な町民の幸せにつながるんだというスタンスで事業を進めてほしいと思うんです。ですから、持ち込みが何だとか、駆除隊員の動きというのも確認は必要でしょうけど、その前にもっと強力なリーダーシップで、何とかするんだというお気持ちを最後に町長からお聞かせ願えたらと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長
    ◎町長(青野高陽君) 延原議員の再々質問にお答えをいたします。 ご指摘のとおり毎年1,000頭を超える数のイノシシが捕獲をされておりまして、このような状態では処理し切れないと憂慮されているのもごもっともなことでございます。繰り返しになりますが、狩猟者が捕獲した個体を食肉処理施設へ持ち込むという流れが少しでも根づくのか、持ち込もうとしている処理施設の処理能力を超えるほど持ち込み頭数が見込めるのかなど、施設利用についてリサーチすることにより次の段階に進めるのか、見きわめができると考えております。食肉処理のきっかけづくりになりますよう持ち込みについての補助金の制度を活用していただき、駆除隊員の方々の持ち込みが習慣づけできればと考えております。 それから、鳥獣害全般にかかわるご質問に対してでございますが、社協主催の住民座談会、ほぼ全地域に私も行かせていただいておりまして、もう全ての地域でこの鳥獣害対策が大きな課題であるということを改めて認識をしております。ですから、先ほどからこうした施策を行っているというようなことも答弁をいたしましたが、これでいいとは決して思っておるわけではありません。しかし、ではどのような施策をやっていけばいいのかということを我々もこれからも真剣に考えてまいりますが、先ほど言いましたようにさまざまなご意見があるというのも事実でありまして、そうしたこともしっかり見きわめていかなければいけないと考えております。いずれにいたしましても、延原議員もこの鳥獣害対策につきまして終始熱心にご指摘をいただいておりますこと、私自身も前職で同じように県議会でこの農村の実情を訴えてまいりましたから、本当にお気持ちはよくわかっております。今後ともこの問題につきまして少しでも被害が減りますように努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、5番延原議員の次の質問に移ります。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 次に、公共施設等総合管理計画の見直しについてであります。 通告書を読み上げます。 平成28年度に策定された美咲町公共施設等総合管理計画では、美咲町第2次振興計画を上位計画であると位置づけております。本年議会3月定例会において、第3次振興計画の策定を町長は表明をされております。今後の対応を確認をしたい。 1として、第3次振興計画策定に伴い、公共施設等総合管理計画の見直しはあるのかどうか、2点目として、現在の計画では2017年から2046年までの30年間の削減目標を42%に設定しているけれども、見直しがあるのかどうか、3点目として、建築系、これ原稿では建設系になっておるかもしれません、建築系公共施設削減に伴い、町有財産の売払処分がなされると思いますが、歳入確保と公正な売払処分実施のため、美咲町普通財産一般競争入札売払事務処理要綱の見直しはあるのかどうか、4点目、町有財産の直近3年間の売却状況を確認をしたい、入札実施件数とか落札結果とか歳入金額等であります。 まず、1点目の管理計画の見直しにつきましては、町長の報告の中で、年内、来年の3月に議会に提出するよう第3次振興計画を策定していきたいということを昨日おっしゃられておりました。その中でこの総合管理計画はどのような位置づけになされるのか、この第3次振興計画の現在の策定の進捗状況とあわせて確認をしたい。 それから、2点目の30年間の削減目標42%については、管理計画、中身が出てるんですが、これ読ませてもらってると、総務省提供の公共施設等更新費用試算ソフトなるものから公共施設更新費用、更新の経費から算出して出されているようなものであります。そもそもそれぞれの公共施設の必要性を個別に検討して積み上げるべきものではないのかなと、ただ係数的に計算したら42%となったというようなものではない。特に、美咲町のような合併の経緯とか地形的な条件など考慮をしないで、人口の推計や財政状況、住民1人当たりの建築系の公共施設の床面積を単純に、美咲町が1人当たり7.19平米で、全国平均が3.42平米なんで、2.1倍も広いというようなことだけの理由で、このような現状認識は見直しをすべきではないかと、このような考え方での42%は見直すべきではないかというふうに考えておりますので、これのお考えも確認をしたい。 3点目としてです。公共施設の整理、統合などによって町有の普通財産が増加することとなります。これらの財産の処分が必要となります。普通財産は原則として適正な対価で売却し、町の歳入に組み入れられなければならない。そこで、単独で利用できるような町有財産であれば、普通財産は原則一般競争で売却処分することになりますけど、その前に直近3年間の売却実績とかなどを理財課長のほうから紹介をしてもらい、それを踏まえて現在の処理要綱の見直しを行う予定があるかどうかを確認をしたい。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員公共施設等総合管理計画に関するご質問にお答えをいたします。 第3次振興計画策定に伴い、公共施設等総合管理計画の見直しはあるのか、と、現在の計画では2046年まで30年間の削減目標を42%に設定しているが、見直しをするのかについて、関連する内容なので、あわせてお答えをいたします。 議員のおっしゃるとおり公共施設等総合管理計画は30年間の長期にわたる計画で、継続的な取り組みとなるよう検証と見直しを行う、こういうことになっております。必要があれば見直しを行っていきます。現在施設の点検や評価を行っている途中で、その結果が出た時点で第3次振興計画、住民の声なども考慮しながら見直しが必要か、判断していきたいと考えています。 来年は国勢調査が実施をされます。美咲町の人口予測は国勢調査が実施されるたびに下方修正をされています。こちらの結果も含めて検討してまいりたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 篠原理財課長。 ◎理財課長(篠原恵君) 理財課長の篠原です。よろしくお願いいたします。 続いて、美咲町普通財産一般競争入札売払事務処理要綱の見直しはしないのかという質問についてお答えさせていただきます。実績のほうはこの後回答させていただきます。 美咲町普通財産一般競争入札売払事務処理要綱の見直しは今現在は予定はしておりません。しかし、議員のおっしゃるとおり歳入確保、公正な売払処分実施の目的達成のために今後も改善が必要だと考えております。現在売却予定地への看板の設置ですとか、広報紙、ホームページへの掲載など行っております。できるだけ多くの皆さんに入札に参加していただくためにこれからも工夫をしていかないといけないと考えております。 最後に、美咲町普通財産一般競争入札売り払いの直近の3年間の売払状況についてお示しさせていただきます。平成28年度、入札件数、1件、落札、1件、予定価格ですが、546万2,820円、これに対しまして落札価格が547万円となっております。平成29年度は実施しておりませんので、該当がございません。平成30年度、入札件数、4件、落札件数、4件、予定価格、824万1,617円で、落札額が911万2,500円となっております。 第3次振興計画の設置のスケジュール等は昨日町長が答えているような形になっております。また、位置づけについてでございますが、今後、先ほど町長からの話もありましたけど、調査結果ですとか、国勢調査の状況を見ながら判断して、必要があれば第3次振興計画に沿った形に変えていくというような形になると思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 再質問です。 当初町長と、それから理財課長もお答えになりましたけど、まず1点目と2点目に絡むんですが、第3次の振興計画を来年3月議会に出すように作業を進めるという話を昨日も聞いてまして、それは間違いないと思うんですけれども、第2次振興計画の総点検をやってます。13地区の住民座談会の意見を反映をしていきたい、原案をまとめる、素案を出してパブリックコメントも実施をして、なおかつ議会の承認までといったら、相当厳しいスケジュールの中で動くようになると思います。その中で具体的にいつまでをめどにとかというような、もし詳しくタイムスケジュールがあるんであれば教えてもらいたいし、いや、もう最終3月までにもう全部やるんだと言われればそれなんですが、やっぱり段取りがあろうかと思いますんで、そこら辺まで組まれているんであれば、わかればでいいんですけど、教えてほしいし、当然そこの中にこの30年間の長期スパンの総合管理計画も位置づけを明確にしていかないといけないと思うんで、その辺についてももう一度確認をさせてください。 それから、3点目の要綱の見直し、今非常に100点のお答えをされたんで、予定はしとらんけど改善の必要は認識しておりますということで、答弁はちゃんとかみ合ってるんだろうと思うんですけど、私がなぜ要綱の見直しが必要ではないかという意見は、もう重々わかっていただいていると思うんですが、いかに公正な競争を確保できるかどうかという観点からなんです。つまり町は普通財産を売却処分する予定ですと、この財産を売却する予定ですという情報を可能な限り多くの人に、かつ長期間にわたって発信する、それが、あ、あそこ売りに出とるんだ、買おうか、息子が帰ってきたときに例えばここを家の敷地にしようかとか、例えばそういうふうな形で、先ほど言われたようにホームページ、現地の立て看板、チラシでもいいんです、そういうふうに情報開示をして、いかに多くの人の目に入り、競争原理が働き、競争者がいっぱいおれば、例えば平成29年度のように1件の物件に対して応札者が1件で、546万円何がしかの予定価格で547万円で売れたんだったらね、そんなんじゃなくて、いろんな人が競争に参加したら、ほりゃあこれはもうちょっと高くせんと自分が買えれんかもしれんというような競争原理ですよ、そういうようなこともありますんで、そういう要綱を変える必要があるかどうかは別にしても、要綱を読ませてもらったら、必要な場合はこうしなさいって書いてあるんで、だから運用の中で、1年間出すとか、国有地の売却なんか新聞に折り込みチラシまで入れるんですよ。全部境界確定をして、延べ辺長から面積から出して、お、こねえな土地が売りに出とる、よし、ほんなら買うてみようかとかというようなこともありますんで、多少事務経費は要るかもしれませんけど、それに見合う歳入確保すればいいんで、ということです。ですから、もう少し回答が要るといえば欲しいんですけど、要綱の見直しについては考慮しますでいいんですんで、再回答をお願いしたいなと。2点です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の公共施設関連のご質問の再質問にお答えをいたします。 昨日の行政報告でも申し上げましたが、現在美咲町第2次振興計画の総点検と、各地域での住民座談会の意見あるいは住民アンケート調査結果の取りまとめを行っております。来年3月の町議会に第3次振興計画案を上程できるよう作業を進めてまいります。 公共施設につきましては、人口減少により維持管理費の負担増加や高齢化に伴う扶助費の増加、財政規模の縮小など、今後一層厳しい財政運営を想定していく必要があります。人口推計によりますと、20年後の令和20年の美咲町の人口は9,000人を下回り、高齢化率は45%を超える予測となっています。公共施設は不要になったわけではありませんが、減らさなければ減らないのが公共施設です。人口減少や町の財源の縮小など、社会構造の変化に対応するため行政も住民も変化していくことが求められています。今後のさらなる高齢化と人口減少に対応するため、公共施設等の縮減、再配置や最適化は避けては通れない課題であります。複合化や多機能化、広域利用を含め、公共施設の適正な配置に取り組み、次の世代へ負担の先送りとならないよう身近な取り組みとして今取り組まなければなりません。公共施設の再配置は総論賛成、各論反対の最たるものであります。大変な、これから先議論が分かれることもあるかもしれませんが、第3次振興計画におきましては、公共施設の適正管理を強力に推進することを位置づけたいと考えております。 このほかの答弁は担当課長からさせますので、お聞き取りをお願いします。 ○議長(松島啓君) 光嶋地域みらい課長。 ◎地域みらい課長(光嶋寛昌君) 地域みらい課の光嶋です。よろしくお願いいたします。 それでは、延原議員の再質問にお答えしたいと思います。 今後の第3次振興計画のスケジュールについてでございます。現在進めております住民座談会のほうが予定よりも少しずれ込んでおります。まだ2地区が開催できてない状況となっております。そのために第3次振興計画の骨子並びに素案に住民の方の意見等を反映させるスケジュールが少しおくれておりますので、少なくともそういったものを9月中には反映させる形で骨子、素案をつくりたいと考えております。その後に審議会のほうに諮りまして、素案の内容について決定をしたいと思っております。12月議会におきましては議員の皆様にもその素案のほうをお示しさせていただきまして、その中身を十分検討していただくと、あわせてその後にパブリックコメントを行いたいというふうにスケジュールとしては今のところ考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 篠原理財課長。 ◎理財課長(篠原恵君) 理財課の篠原です。 再質問になります。普通財産一般競争入札の売払事務処理要綱の件につきまして回答させていただきます。 先ほど申し上げましたが、議員のおっしゃるとおり歳入確保と公正な売り払い、処分、それによりまして財源の確保という目的達成のために今後も工夫していかないといけないと思います。これが満足というものがなかなかできないし、情勢が変わったりですとかするような関係もあると思うんですけれども、近隣の町ですとか、その他、いろいろこれからも勉強させていただきまして、目的達成のために尽くしたいと考えております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 町長のほうから公共財産は減らさなければ減らない、わかりました。そういうお言葉をずっとかみしめながら今後やっていきたいと思います。 質問ではないんですけど、健全な財政運営は、入るをはかりて、歳入をふやして、出るを制する、歳出を抑えるというふうに言われております。税外収入の確保の努力をお願いをいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 以上で5番延原議員の質問を終了します。 続きまして、6番左居議員の質問に入ります。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 失礼します。6番左居でございます。 私からは2問の通告をしておりますが、まず地形図作成についてお尋ねします。 現在美咲町で使用している地形図は旧町時代にそれぞれ作成されたものであり、旧柵原町が平成9年、旧旭町が平成7年、旧中央町に至っては昭和58年に作成されたもので、作成後21年から35年が経過しています。このため地形図上に既存する施設の表示がないものや、道路線においても確認できないものまで存在している状況です。新しく地形図を作成し、座標を持たせることで位置の特定ができ、防災面での活用はもちろんのこと、建物、道路、上下水道などの台帳管理、みさきネットケーブル路線、空き家情報など、さまざまな情報管理が可能と思われます。今後町としてどのように対応していくのか、お尋ねいたします。 繰り返しますが、上下水道などの地下構造物、スクールバス路線、光ケーブルといった異なった部門での位置情報を、部署が違っても同一の地形図で確認ができることによって問題点も容易に抽出できるようになり、事務の能率が上がることとなります。防災面においても、被災箇所を位置情報機能つきカメラで撮影し、すぐさまデータを反映することができるため、被災箇所の特定、周辺状況の把握やネットワークを利用して情報共有が容易にできるものと考えます。所見を伺います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 左居議員の地形図の作成についてのご質問にお答えをいたします。 議員のご指摘のとおり美咲町の地形図は各旧町で作成をしており、作成から20年以上が経過しています。旭地域ではさくらグラウンド、柵原地域ではエイコンパーク、中央地域では緑花公園など、道路関係につきましては、やまなみ街道、町道大戸中央線など、主要な道路線も記載されていません。また、みさきネットのデータは住宅地図を基本として、路線網や加入情報をシステム化しており、ハザードマップについては国土地理院作成の地形図を使用しています。施設の管理を別々の地図を使用し管理しているため、地形図が作成され、情報管理が統一できれば業務もスムーズに行えるようになり、十分利用価値があると考えています。しかし、地形図を作成するとなれば多大な予算が必要となってまいります。町として必要なことは十分理解をしておりますが、喫緊に加美小学校大規模改修、老朽化施設の整備など、大変大きな事業が続いてまいります。全ての事業を行うには財政上も困難であるため財政状況を勘案しながら対応していきたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) ただいま町長から必要性を十分ご理解いただいた上で、財政状況がということですが、私が消防団に在籍し、もしこの地形図があったらどんなことに利用できたかなと思い、ちょっと一例を挙げさせていただきたいと思いますが、行方不明者の捜索がたびたびあったわけですが、残念ながら発見に至らなかった件が2件あります、私が団長をさせていただいたときに。人命をということで72時間を超過した部分で捜索を断念させていただきました。そういったときにもしこの地形図があり、捜索の範囲が特定できるといったことになれば、もっと楽にできたのかなと。団を班分けというか小隊分けするわけですけど、放射状あるいは島に分けて捜索に当たります。そういった捜索に出た場合どこどこ捜索したかというのがなかなかわかりにくい状況にあります。それがこの地形図の端末を現地に持っていって、その捜索の軌跡が当てられることによって、より早く捜索に至り、また人命発見に至ることも考えられると思います。この地形図を作成することでさまざまな分野、また場面において事務の効率も大幅に上げることができるのではないかと思っております。進行中の大きな事業のことや計画があることも理解しているつもりです。事業があり、計画がある今だからこそ、なおさら早急に地形図を作成し、活用することで事務の効率化を図るべきではないでしょうか。 昨日町長もおっしゃいましたけど、土木職員を募集しても応募がないといったこともあります。職員さんの人員不足にも対応できるものと考えます。いかがでしょうか。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 左居議員におかれましては消防団長時代の行方不明者の捜索のご経験を踏まえの再質問、またご教授をいただきました。お二人の方を残念ながら発見することができなかった。この地形図と言いますと、いわゆる主に建設事業に関することに使われるというイメージがあるわけですが、そうしたまさに命にかかわることにも関係してくるということを今改めて認識をさせていただきました。美咲町といたしまして、るるご指摘を賜りまして、まさにそのことは痛感をしておるところでございますし、できればといいますか、将来的に必要なものであるということは、認識を改めて、このご質問をいただいて新たにしたところであります。 詳細につきましては、この後担当課長から説明をさせますが、ご指摘を踏まえ、さらに検討を重ねてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 國宗建設課長。 ◎建設課長(國宗順君) 建設課、國宗でございます。 地形図作成を行った場合、建設課として、じゃあ何が一番関連するのかということで、まずはあわせて道路台帳の整備を行う、また数多くある町道の見直しを含めて、農道、林道の台帳管理を行っていくことだと考えております。また、町内には300カ所を超える農業用ため池がございます。位置の確定とか、災害により被災した場合の被害区域など、さまざまなデータを反映させ、活用ができていくことと思っております。また、地形図に座標を持たせることによって道路改良、造成工事など、今後主要な工事が完了した箇所について容易に地形図に反映することもできるなど、常に最新の情報で管理することとなると考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) くらし安全課の浦上でございます。 左居議員の再質問にお答えさせていただきます。 くらし安全課では先ほど町長が答弁いたしましたようにみさきネットや防災面でのハザードマップなど、別々の図面を用いて現在では活用している状況でございます。財政状況等が許し、新たな地形図が作成された場合につきましては、町道名や町内のさまざまなインフラが記載されたものとなり、それによりまして上下水道並びに道路台帳等、一元的な管理がシステム化された場合につきましては、先ほど議員がご指摘されましたけども、管理面のみならず、災害並びに行方不明者等の捜索等、非常に有益なものになるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 今町長また担当課長のお二人からお話をお伺いして、便利なことばっかりですね。なぜこれで作成されないのかなと、その財政面を強く言われるわけですけど、先に至って作成がおくれることで行政としての無駄の積み重ねになってくるのではないかと思います。これから重ねて再々質問させていただいても同じお答えになるのか、また違うお答えになるのなら、ご答弁をお願いしたいと思います。違うお答えにならないのなら、早期の作成をお願いして、次の質問に移りたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 左居議員の再々質問にお答えをさせていただきます。 私を含め担当課長2人がこれだけ意見が一致して必要であるということも珍しいと言ってはあれですが、本当に我が町にも欲しいものではあります。しかし、全くの概算でありますが、費用が2億円近くかかる、1.8億円ぐらいかかるんじゃないかということと、特定の財源がないと、こういうことで、全額単町費というのは現実的ではないのかなと考えております。こうしたことの地形図作成に向けた財源が生み出せるか、また何らかのいわゆる制度を利用して、有利にこの作成の事業が行えるかどうか、これから検討をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 ○議長(松島啓君) それでは、6番左居議員の次の質問に移ります。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) それでは続けて、消防防災についての質問に入りますが、2点お伺いいたしたいと存じます。 昨年7月豪雨や大阪北部地震、北海道胆振東部地震などを起因とし、多くの災害が発生いたしました。また、ことしも各地で起こっている豪雨災害など、地域や場所に関係なく災害が発生している状況です。改めまして被災されました皆様にお見舞い申し上げ、早期の復旧復興をお祈り申し上げるところでございます。 1点目に、その災害を想定し、美咲町では一昨日、9月1日防災の日に防災訓練を行ったわけですが、各自治会の参加状況と訓練内容について詳細をご説明いただきたいと存じます。 次に、現在消防団で行われている消防操法訓練大会ですが、来年度から岡山県消防操法訓練大会において水出し操法となりますが、美咲町内には水出し操法ができる場所がない状況です。操法は消防活動の基礎であり、消防技術向上のためにも早急な訓練場所の確保及び整備が必要と考えます。また、水出し操法への移行は2年前から決定されておりましたが、移行に伴う具体的な対策を講じていれば示していただきたいと存じます。 以上2点の質問ですが、一昨年美咲町女性消防隊が全国女性消防操法大会に岡山県を代表し、出場いたしましたが、水出し操法の訓練場所確保に大変苦労されました。美咲中央小学校の校門から校舎手前までの直線の舗装路を、関係者皆様のご理解をいただき、2年余りの訓練をしたわけですが、常時使用できるものではなく、自動車ポンプには対応できないものであります。ご答弁をお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 左居議員の消防防災についての質問にお答えをいたします。 まず、9月1日に実施をいたしました防災訓練についてお答えをいたします。 台風が岡山県を通過する想定で訓練を企画し、全体としては自主防災組織が25組織、697人、町の職員が133人、消防団の皆さんが244人、津山圏域消防組合が6人、社会福祉協議会が4人、災害支援組織であるピースウィンズ・ジャパン6人の計1,090人が訓練に参加をされました。これだけの人数が町全域で実施する訓練は合併後初めてでありますが、皆様の協力をもちまして無事実施をすることができました。この場をおかりし、御礼を申し上げます。ありがとうございました。 町内各地区では25の自主防災組織が参加し、台風接近前に自主避難を行う避難訓練を実施しました。消防団についても、各地区で自主防災組織のサポートを行っていただきました。総合運動公園では消防団、津山圏域消防組合、災害支援組織であるピースウィンズ・ジャパンが連携して行方不明者の捜索、救助、搬送を行っていただきました。ヘリコプター、救急車を実際に使い、要救助者を複数の機関が協力して救助する、大変臨場感を持った訓練となりました。役場でも8時半に災害対策本部を設置した後、実際に情報収集や指示、放送等を行う災害対策本部の運営訓練を11時半まで行いました。また、避難所設置の連絡を受け、職員が実際に現地に赴き、確認するとともに、毛布など物資の配布を行わせていただきました。倒木処理などの応急対応についても、場所を職員に事前に知らせず、緊張感を持った訓練となるよう工夫しました。避難時に支援の必要な方の避難場所の確保として社会福祉協議会の協力を得て、福祉避難所の設置訓練も行いました。 反省点としては、情報の集約や避難所の位置の確認に手間取ったことが上げられますが、今回の結果を検証し、災害に強いまちづくりを目指して全力を尽くしてまいります。 続きまして、操法のことにつきましてのお尋ねにお答えをいたします。 ご指摘のとおり全国消防操法訓練大会が水出しで行われることから、岡山県でも来年度から県操法大会が、これまでの空操法から実際に放水する水出し操法になります。消防団からは水出し操法が決まってからいろいろな候補地を話し合う中で、全ての地域が利用しやすいことを考えますと、やはり美咲町の中心である中央地域に整備するのがよいと考えておりますが、訓練場所にはかなり広目のフラットな敷地が必要なほか、照明や水利などが必要なため、適地については決まっていないのが現状であります。また、訓練場所は専用のものではなく、既存施設の一部を改修、増設するなど、用途を縛らないように多目的に使用できるものにすれば、費用対効果も高まるのではないかと考えています。 久米郡消防連絡協議会でも先日、井原市の水出し練習場を視察するなど、対策について協議を進めています。今後は県内の整備状況も確認しながら進めていきたいと考えております。 補足などは担当課長から説明をさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) 左居議員の質問にお答えさせてもらいます。 先日の9月1日の訓練につきましては、町長が概略を申し上げたところでございます。 なお、水出し操法の場所でございますけども、先ほど町長が答弁なさいましたように現状ではちょっと場所の選定については決めかねている状況でございます。今後さまざまな団体等とも協議いたしながら、できますなれば、美咲町としての方針を早目に決定いたしまして、候補地につきましては、来年年明けに行われます消防委員会等の機関にお示しできればと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 防災訓練については、今後検証を進められるということで、訓練によって災害に対応できる知識と、瞬時に体を動かし、適切な判断ができるようになるのはご理解のことと思います。先日防災訓練の場でピースウィンズ・ジャパンの相澤さんが、災害がないときに事前に備えることの大切さをお話しされておられました。訓練を定期的に繰り返し行うことで災害への対応がより強固なものになります。今後も継続して訓練を進めていただきたいと存じます。 また、水出し操法の訓練場はいろいろ考えられるわけですが、先ほど課長のほうから来年、年明けにはということでありますので、ぜひいい場所を選定していただいて、ご提示いただければと思います。よろしくお願いします。 以上、答弁がありましたら。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) 左居議員の再質問のほうにお答えさせてもらいます。 操法の場所につきましては、左居議員もおっしゃってもらいましたとおりできるだけ早期に決定をしたいと思っております。 なお、先般行われた訓練でございますけども、町長が申し上げましたとおり25の自主防災組織の参加がございました。こちらにつきましては、一応事前に町内全ての自主防災組織の団体に呼びかけをいたしまして、25組織が参加していただけましたけども、その中にはもう既に訓練をしたとか、別の日に実施するといったことを表明された団体も14組織ございまして、これを単純に合わせましたら、39組織が今年度は訓練を実施するという運びとなっております。昨年調査いたしました段階では23団体が昨年はしたといった格好でございますので、かなりの組織のほうが訓練をしていただいたといった格好となっておりまして、町内の防災に対する認識は高まってきているのではないかと考えております。しかし、今年度半分近くの組織がまだ訓練を実施できないといった格好もございますので、出前講座とか、地域での会合等、さまざまな機会を通じまして、訓練のやり方、訓練の方法につきましてなど説明させてもらいまして、さらに訓練を実施できる組織がふえるよう努力してまいるところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 再々質問といっても、全く通告にないことをさせていただきます。 先月の8月の「広報みさき」に2ページですか、身近な気象情報や災害情報を素早くキャッチということで、美咲町メールのことが書かれていました。この部分でくらし安全課長のほうから町民の皆さんにお伝えできることがあればお伝えいただきたいなと。済みません、通告ないんで。 ○議長(松島啓君) 井上政策推進監。 ◎政策推進監(井上博登君) 政策推進監を拝命しております井上と申します。よろしくお願いいたします。 左居議員の再々質問でございますが、先日始めました美咲町メールについてのご質問であります。 先日来登録の呼びかけをさまざまな広報紙や、私自身もみさきタウンテレビのほうに出演をさせていただきまして、登録の呼びかけをさせていただいたところでございますが、現在登録者数が200名程度ということで、まだまだ少ない状況でありますので、これを機に皆様登録していただきますようお願いできたらと思っております。メールについてはまだ始めたばかりで、さまざま不手際等がありまして、先日来、台風10号のときに、本来ならばもっと配信して皆様に危険等をご周知できたらと思っていたんですけれども、これについては、私の対応不足によりましてほとんど配信することができませんでした。これも町長から台風の反省も踏まえて今後に生かすようにというご指示がありましたので、これについてはもっともっと出していけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◆6番(左居喜次君) 済みません、一言。 ルールを無視した再々質問に対応していただきまして、ありがとうございました。終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で6番左居議員の質問を終了します。 ここでただいまから午前11時20分まで休憩します。(午前11時02分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午前11時20分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、1番山田議員の質問に入ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 皆さん、こんにちは。1番山田雄二です。 きょうの一般質問は午前中で終わりと聞いております。私が本日で最後の質問者ということになりますので、精いっぱい頑張ろうと思います。よろしくお願いいたします。 初めに、美作岡山道路について質問いたします。 この美作岡山道路につきましては、現在難しい状況にあると私は思っております。町長が3月議会で、混乱を来していることについて地元町政を担う長としてその責任の一端があり、おわびを申し上げると答弁されましたが、そういう難しい状況を踏まえての答弁と推察いたしております。しかし、状況は厳しくても全線開通、これが誰しもの願いであります。私はそのために今までのいろいろな経過や経緯を一つ一つ丁寧に明らかにすることが、一見遠回りのようでありますが、実は誰もが願う全線開通に近づく一番の近道ではないかと思っております。本日もそういう立場で質問させていただきます。 実はもう1年以上になるんでありますが、私と町執行部は美作岡山道路についていろいろと調査をしてまいりました。その中でいろいろな詳しいお話も聞くことができました。例えば平成15年6月の県が美咲町に、当時は柵原町でしたが、町にルート案を持ってきたときの話などは元柵原町長から聞くことができました。また、平成7年とか8年、まだ長野知事のころに期成会が動いたそのころの思いは元佐伯町長のほうから証言が得られました。そういうことは全て町長にもお伝えをしております。また、実際に前町長、前議長、そのほか町執行部も立ち会いでその証言は聞かれております。また、会議の議事録とか資料などもできるだけはっきりしたものが知りたいということで調査してまいりましたが、柵原総合支所に美作岡山道路の建設に関する覚書という文書があることがわかりました。この文書の日付は平成9年3月17日であります。今から22年ほど前、当時の岡山県知事は石井正弘氏、現在の参議院議員です。柵原町長は鳥越明氏、そしてそのコピーは私も持っておるんでありますが、最後のところには県知事、そして当時の県知事、当時の8人の町長の判こもずっと押してあります。先ほど触れた佐伯町長の坪井迪郎氏はここに、わしがその判こは押したと本人も言われております。さて、ここからが質問でありますが、この覚書の宛名が、差出人は岡山県知事であります、岡山県知事石井正弘、判こがありますが、宛名が英田町長殿となってるんです。それで、つまり英田町長に宛てられた書類が英田町のほうにあって、そのコピーが美咲町というか柵原総合支所に保管されてたというふうに思うのでありますが、柵原町長宛ての原本がどこにあったかと、まずその原本をお尋ねしたいんです。といいますのは、この覚書の一番下に、この覚書の締結を証するため本通9通を作成し、甲、県ですね、乙、8町が記名押印の上、各自その1通を保有するものとすると、こうありますから、各町8通と県に原本があると、こうなっとるわけですが、原本が我が町にはないんです。それで、紛失してるのならば問題ですし、再発防止、今後の対策と、こういうことも必要でしょうし、またコピーなわけですから、本当にこの文書は有効なのかと、こういう心配もあります。これが1つ目の質問であります。 次は内容であります。 議長、モニターの許可をお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 許可します。 ◆1番(山田雄二君) 覚書の一部ですが、上と下が省かれてるだけで、文章そのものは全く変わってないんです。甲、岡山県は美作岡山道路の建設に当たって誠意を持って履行するものとし、乙は8町なんですが、この場合は美咲町になりますね、乙、美咲町は地元調整など、この事業が円滑に進められるよう協力するものとする、こういうように書いてあります。その下に県と町が原本を保管するんだと書いてあって、最後日付が平成9年3月17日と、こういうものであります。 ありがとうございました。 すると、さっき今読んだ中に地元調整という言葉がありました。ちょっとこの地元調整が具体的に何のことを指すのかというのが2つ目の質問であります。 3つ目が、本年3月の定例会で町長は、柵原町、そして美咲町が町主催の地元での説明会はやってないんだと、開いていないということをはっきり答弁されたわけであります。地元での説明会がまずあって、その後にいろいろな地元調整になるというのが普通でありましょうから、地元の説明会がないということは、地元調整も今までのところはできてなかったのかなと私は思うわけですが、そのあたりの見解をお願いしたいという、以上3点であります。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の美作岡山道路に関する覚書についてのご質問にお答えをいたします。 本覚書は平成9年3月17日に岡山県と合併前の柵原町を含む8町が美作岡山道路の建設について覚書を締結したものであります。覚書の原本については紛失していることが昨年度に判明したところであります。重要な書類を紛失したことは大変遺憾でありますが、美作市から覚書の写しを入手して内容を確認しており、道路建設に向けた町の業務に支障はないと考えております。今後は役場の重要書類の原本を一括管理するなど、文書の管理を徹底していきたいと考えております。 次に、地元調整についてのご指摘、ご質問でありますが、地元調整等とは具体的には何を指しているかとのご質問であります。ご指摘のとおり覚書には町は地元調整等、この事業が円滑に進められるよう協力するものとすると記されています。地元調整等とは、道路整備の促進に向けて地元の合意形成のための調整を図ることであり、飯岡地区、柵原地域の発展につなげることであると認識をしています。 最後に、町主催の説明会を行っていないので、覚書に反しているのではないかとのご指摘でありますが、3月議会で申し上げましたとおり町主催の説明会は開催しておりません。しかしながら、地元の合意形成を図るため平成25年から町と岡山県の合同で説明会を複数回開催しており、町は説明会の開催準備を行い、岡山県が内容説明を行うなど、役割分担しながら県の円滑な事業実施に協力するという責務を果たしていると理解しております。 今後は11月には町主催のワークショップを開催し、インターチェンジの周辺整備を含めた飯岡地区のまちづくりについてご意見をいただきたいと考えております。12月以降に開催される予定の道路設計の地元協議においても町が前面に出て調整に取り組んでまいります。 引き続き、美作岡山道路の早期開通に向け、飯岡地区、柵原地域の発展につなげるべく万全を期してまいりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 今昨年原本が紛失したということを確認したというのがありましたが、これは平成17年合併のときの旧柵原町が県に対して申し送った最重要書類であります。これが今一言のように紛失したと、今後文書管理はやると、11月にはそういうことをやらせてもらいますと、そんな簡単に行くもんでありましょうか。美作市に確認したということがありますけど、私は県に確認すべきだと思います。県との約束であります。その文書が紛失したと、だけども今後どんどん進めますと、そんなふうに、町長、行きますか。まず、本当に問題を受けとめるというところが私、何かいいのかなと思っております。 それから、具体的な内容で合意形成ということを言われましたが、実際に平成25年以降は準備とか役割分担、これは合意形成に当たりますか。合意形成ということに関して言えば、この坪井元町長は、自分はこのことはもう証言すると、定本町長、貝阿彌議長、山田雄二町議宛てで書いたこの文書で、土地所有者の同意を地元でとることなんじゃということを、この方は常々おっしゃっておられます。そういう中で準備とか、会場設営の準備、役割分担と、こういうことでもって地元調整ができておるというような理解が本当に通るんでしょうかというのが2つ目であります。 あわせて、平成25年以降に仮に町が円滑な事業の遂行に協力しとるということがあったとしても、平成9年から25年までは何もなかったと、これはもうはっきりしております。このことをもう一度町長の口から言うていただきたいと思います。 以上、通告3点について再質問いたしました。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の再質問にお答えをいたします。 文書管理についてでございますが、文書を紛失するという事案につきましては、大変申しわけなく思っております。職員に対して一層の意識啓発を行っていきたいと考えております。ただ、この文書の紛失につきましては、文書管理の問題でありまして、道路建設そのものには、直接その事業には関係ないとまでは言いませんけれども、事業には最初に答弁しましたように、と思っておりますので、今後町としても事業の推進に向けましてその内容をしっかりと、履行できるように努めてまいりたいと考えております。 県にその覚書のことにつきましても確認をいたしましたが、町はこれまで県との合同で説明会を開催しており、地元の合意形成を図るために努力してきていると理解しているとのお答えをいただいておるところでございます。 過去の町政につきましては、当時の町長あるいは職員が情勢を踏まえつつ最善を尽くされた結果であると理解をしております。私といたしましては、今置かれた状況の中で美作岡山道路の早期開通に向けまして万全を期してまいりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。            (1番山田雄二君「町長、9年から25年までは地元調整ができてなかったというとこだけはっきり言ってください」と呼ぶ) ちょっと時間下さい。            (1番山田雄二君「質問漏れであります」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 再質問の答弁漏れということでよろしいですね。            (1番山田雄二君「そうです」と呼ぶ) 大変失礼をいたしました。 過去の町政につきましては、先ほども答弁をさせていただきましたが、山田議員ご指摘のとおり平成9年から25年までは町としてもこの美作岡山道路に関する取り組みとしてはなかったものと認識をしております。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 今平成9年から、つまりこの覚書が締結された日でありますが、そのときから平成25年までは地元説明等のことがなされてなかったということははっきりいたしました。その後の平成25年以降も私は不満でありますが、それよりも一番問題は最初の町長の認識であります。この覚書が道路建設にはかかわるけども、事業には直接何か関係がないと、あるいは余り関係が薄いということをおっしゃいましたが、いや、実は事業に関係があるんであります。この文書が、原本がちゃんと町に残り、こういう約束があるということがきちっと引き継がれていたら、誰が見ても、あれ、こんな覚書があるんならやらんといけんのじゃないですかと気がつくじゃないですか。その原本がないということは誰もそれは気がつきませんよ。ほれで、書類を繰ってみてもないんですから。今おっしゃったとおり平成9年から25年まではそれは誰もわかりませんよ。それはつまり原本がないということが町としていろんなことができてたものが全て失われてしまったということです。そのことをもっとしっかりと認識してもらわんことには、何か、これから行きますとか、協力してくださいいうて、じゃあ平成9年から25年まで県と8町、この坪井さんなんかもそうですが、約束の中でみんなそうなると思い込んどるも、いや、実はなくなっておりました、その間できておりません、申しわけございません、これから頑張りますと、こんな認識で前へ行くんでしょうか。私はもう今すぐこの答弁を下さいとはもちろん申し上げません。もう一度真剣にこの議論、どうせ私は何回もこのことについては触れざるを得んと思いますから、町としての認識を、先ほどのような紛失は実際上の何か道路建設か何かのあれには関係がそうないとみたいな言われ方されたのは、まことにもって間違った認識だと思っておりますから、考えておいてください。 それで、私がこの再々質問で申し上げたいのは、町長、こういうことなんであります。こういう覚書が出たということは、今柵原インターのところが問題になっとる、この問題が、もちろん第一義的に美咲町でありますが、さまざまな周辺の期成会以来のさまざまな人との関連があるということがわかってきたわけです。すると、問題はつまり美岡道の今のこの状況を何とか全線開通に持っていきたい、それ誰もが思うことですよ、その考え方としまして、美咲町がもう100%とは言わんけど、九分九厘美咲町に任せてくれ、やるんだという考え方と、いやいや、これだけさまざまな、それからこういう覚書とかもあった、やっぱり期成会とかさまざまな地域との連携とかを情報交換とかしながらこの問題は解決していかにゃならんと、もちろんどちらも要るとは思うんですけども、町長、その辺、もうさっきの答弁でもう町がやりますみたいなことがありましたが、私は期成会とかそういういろんな近隣との情報交換なんかも要るんではないかなと正直思うとるわけですが、町長のそのあたりの認識が伺えればと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の再々質問にお答えをいたします。 覚書の件でありますが、最初に答弁をいたしましたとおり文書を紛失したことについては大変申しわけなく思っておりますが、道路建設に向けました町の業務には支障がないと考えております。合併時の新町建設計画にも記載がありますので、町としても事業の重要性というのはこれまでも認識をしてきたところでありますので、ご理解をいただきたいと存じます。 それから、沿線市町などとのしっかりした連携が必要ではないかと、こういうご指摘でございますが、議員がおっしゃるとおりでございまして、いわゆる沿線市町の促進期成会というのは年に一遍ということでありますが、その期成会だけでなく、しっかりと沿線の市町と情報交換、あるいはこの問題の解決に向けた話し合いを重ねていくことは必要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、1番山田議員の次の質問に移ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 義務教育学校のことについて質問をいたします。 先ほど町長のほうで再質問に答弁していただきました。連携が大事だということで、そのとおりだと私も思っております。 義務教育学校であります。8月に教育委員会は地元説明会を8カ所、PTAで3カ所、合計11回を開いておられます。私も地元説明会には全て参加いたしましたが、率直に申し上げまして、教育長は国の動向には詳しく説明されましたが、岡山県の動向にはほとんどといっていいほど触れられておりません。私はもともと義務教育学校、小中一貫校、どっちを選ぶかというときに岡山県の県教育委員会の姿勢が極めて大事だと、そこのところが十分納得できるものでない以上、義務教育学校に行くのは時期尚早であると、小中一貫校が望ましいんではなかろうかということを私はずっと申し上げておるんですが、なぜか県の動向には触れておられません。私は、したがってこの県教委のことを中心に今回は質問を3点いたします。 まず1点目は、教育委員会は義務教育学校と小中一貫校、どちらにするかということでということで言われておりますが、何回かもうほとんどどちらかだと、ウエートを決められたような言い方もされておりますが、実はこの小・中の両方の免許状を保有するという、この免許状のこの保有にかかわること、それから教員の異動、人事、そしてどういう先生を採用するか、採用、この問題は全て県教委の管轄になるわけです。我々この市町村教育委員会は全てそこの部分は県に権限があるわけですから、この権限を持つ県教委がこの義務教育学校という方向性に対して今傍観的なんですね。中立的と言っていいかもしれませんが、少なくとも前向きとか、やろうという積極性は全くないんです。このことは私は今義務教育学校にもし建設となったときに、必要とされる人材、あるいは小・中の免許を持った先生の配置、あるいは加配、そういうふうなことで、県教委はもうそういう方針持ってないわけですから、最初は何とか行くとしても5年、10年たったときに義務教育学校思い切ってつくったけど、さまざまなことでうまく回らんと、お荷物になるんではないかという危惧を私は持つわけですが、そのことに対してきちっとした、それは心配ないという回答があれば言っていただきたいと思います。 私なりに思いまして、もう県とのパイプがないということはここ何回も思うとるんですが、提案ですが、もう緊急措置として県教委から校長を招くと、例えば、県教委から校長に柵原義務教育学校の初代校長を県教委から招くとか、岡山県の義務教育学校研究指定校の先鞭をつけて柵原義務教育学園が受けると、みたいなことがあるんならば、県の後ろ支えがありますから、行けるんではなかろうかと思うんでありますが、これはもう私の思いつきであります。その辺の、そのことどう考えられとるか、教えていただきたいと思います。 3つ目に、じゃあいきなり義務教育学校をするのが無理というのがどういうことからそう思うかといいますと、中国地方5県ありますが、8校公立の義務教育学校が今できております。全てまず小中一貫教育をしております。2年したところもありました。7年、8年は多ゆうございます。十数年したところもあります。そして、義務教育学校に移行してるんです。ですから、それは8校ですが、全国にはもう七十数校あります。全国で小中一貫教育をして、義務教育学校というのが一番スムーズなんですが、いきなり義務教育学校にするというような学校がどれぐらい事例があるのか、教えていただきたいと。町はどうも義務教育学校のほうにウエートを置いておられるようですが、少なくとも教育委員会は。まず、私は小中一貫教育から始めるというのが今までの先進校視察からも明らかであります。若桜学園もしかりです。亀岡川東学園もしかり、湖南学園もしかり、近隣は全て小中一貫で先生方もわかる、子供も保護者もみんな、あ、こういうもんじゃとわかって、機を見て義務教育学校に移行してる。そういうのが私は何よりも安心、信頼、何といっても学校への信頼が一番であります。これなら大丈夫じゃと、安心して子供を預けれるということが全ての基本になるんではなかろうかと。それでもどうしても義務教育学校というときに私が地元で聞きますのに、やはり財源かと、お金のことがあるんではなかろうかと、結局金がないんならしょうがないがなというような声を、もう諦めに似た、しょうがないがなというような声を聞くんでありますが、そういう声にきちっとどうお答えされるのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員から柵原地域の学校建設についてのご質問をいただいております。 ご承知のとおり私の就任以降、いわゆる副町長あるいは教育長含めた新体制になりまして、この学校建設問題については一旦立ちどまって再検証するよう指示し、教育長が前面に出て、この夏も住民説明、あるいは意見の集約を図っているところであります。そうした経緯を含め、教育行政の内容にかかわる専門的な質問でありますので、答弁は教育長からさせます。 山田議員におかれましては、元小学校の校長というご経験を踏まえまして、この学校建設につきましては、調査研究あるいはご提言を日々いただいておるところでございます。そうした熱い思いに応えて柵原地域にいい学校をつくっていきたいという思いでございますので、今後ともよろしくお願いをいたします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 失礼いたします。 山田議員にお答えいたします。 まず、1点目でありますけれども、県教委が全くの傍観姿勢であるというご質問でありますけれども、議員も小学校の校長をされておられた経験がおありです。校長に任命されていた県教委に対して不信感を抱かれておられるのでしょうかという率直な感想を持ちました。私もかつて県教委で同じような仕事をしていましたけれども、学校教育に係るもろもろの案件に対して岡山県の子供たちの教育のために同僚とともに真摯に取り組んだつもりであります。今も後輩の行政職員の皆さんは多くの課題のある中で、子供たちの健やかな成長や教育内容の充実を願って日夜頑張っておられます。そうした信頼関係の中で教育は展開していくものだと私は信じています。 また、この1点目につきましても、2点目につきましても再質問でまたお答えします。 2点目であります。県とのパイプが全くないということに懸念を抱くということを言われました。私からすれば、何を根拠に県とのパイプが全くないと質問されたのか、ちょっと理解に苦しむわけでありますが、私個人としては県教委、長年の勤務経験と人とのつながりもあり、どの課、どの部署にも気軽に連絡はとれているものと思っています。例えば義務教育学校の建設のことであれば、県教委の財務課助成班へ、教育の内容であれば義務教育課指導班へ、教職員人事であれば教職員課義務教育人事班というように行政ルートを通せば相談に応じていただけることになっております。 また次に、県からの校長招聘とかということでありますけれども、町議からのご質問を前提に、もし万が一義務教育でもということでありましたから、それを前提にお話をすれば、私は大いに賛成であり、そういうことに努力をし、義務教育学校の真っ先になるかどうかわかりませんが、そういうことに研究指定校について結論がもし出れば、検討に十分値するものだと考えております。 3点目であります。小中一貫校ということでありますけど、まず小中一貫校して、そして義務教育学校がふさわしいのではないかということでありますが、要はその取り組みをどのような学校形態で展開していくかと、小中一貫教育というのはもう全国的にほとんどやってます。その学校形態として一貫校がいいのか、義務教育学校がいいのかということを議員はご質問されたと思います。議員も十分ご承知のことと思いますが、小中一貫校というのはあくまでも通称であります。通称というのはおかしいかもわかりませんが、根拠を明らかにしなきゃいけませんので、宙で覚えていませんが、学校教育法第1条に学校とはということで、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、大学、あるいは高等専門学校もあります、それを言うと、一様に書いております。その中には小中一貫校というのが載っておりません。では、なぜ通称小中一貫校と言うかということは後ほど議論したいと思います。 次に行かせてもらいます。 小中連携から小中一貫教育の流れの中で各市町村教育委員会の規則で小中一貫校は決めたものであります。私とこの今柵原地域における、あるいは中央地区、旭地区でも教育委員会の規則で現時点で小中一貫校ということは規則に決めればすぐできます。だけど、要は中身であります。それに対し、義務教育学校は平成28年に学校教育法第1条の中に、先ほど言いましたように法律の中で位置づけられています。小中一貫校から義務教育学校に名称を変更しているのは、義務教育学校の制度が平成28年からできたということ、それ以前は小中一貫教育は必要だから自主的に全国各地でそうやっとると、それができたときを境に、法律ができたとこを境に変えていったというふうに考えられます。だから、平成28年度に制度ができてきて、義務教育学校がこれからの新教育課程へ対応するには適していると判断し、年々義務教育学校がふえてきているものと思われます。 小中一貫校から義務教育学校に変更している市町村では、まず複数の小学校が統合し、複数の中学校が統合して、最後に義務教育学校へ名称を変更するというケースが多いようです。柵原中学校の場合はこうしたケースとは異なり、市町村の置かれた立場立場によりさまざまであります。したがって、現在のままでも小中一貫校と名称を変えることは可能です。しかし、それでは老朽化した校舎の建てかえには即しません。児童・生徒の減少する現状において今、そしてこれからの時代に対応した教育のあり方を検討したとき最善の道を選択していくことが大切であると考えております。 4点目であります。議員も先ほどもご発言がありましたけれども、ほとんどの会場に来てくださいました。私はどの会場でも柵原中学校区新設の理由を次のような順番で説明をさせていただきました。1番目に、これからの新教育課程に対応するため、2番目に、少子化により児童・生徒数が減少する中でのある程度の集団が必要、適正規模ということであります。3番目に、災害、防災面からの危惧、4番目に老朽化に対応するため、5番目に、校舎やトイレ等、調理場などの衛生面への対応、そして最後の6番目に、国からの補助金などの財源、そしてそれを最後に、こうしたことを総合的に判断していただくための説明をしたつもりであります。一番最初に、財源が一番といった覚えはありません。そしてまた、私も議員と同じように出ましたけれども、中身の問題でなしに、まず反対された人はいきなりこういうことを何人かの人が言われたことも覚えております。したがって、そうはいっても財政面に触れなくてはいけませんから、最後に説明をさせていただきました。もししなかったら、財政のことを隠しているんじゃないかというようなことも出たかもわかりません。義務教育学校ならこうした財源の手だて、小中一貫校というのは今までの小学校であり、中学校、そういう形になりますが、そうならこうなりますという説明をしたと思います。それはこういったパンフレット及びパワーポイントを使って説明し、どの会場でも同じスタンスでやったと思います。したがって、最終的に財源問題が一番の理由とは言ったことはないので、その点についてはお答えすることができないと思っております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 議長、私は県教委に確かに質問しておりますが、今教育長は私が現職のときに何か県教委に不信感を抱いたんですかみたいな発言がありましたが、問題発言ではありませんか。こんなことを言われたら、私は質問者として何かを言ってるときに、あなた、何かあったんですかみたいなことを言われたら困ります。私の名誉にもかかわりますが、学校の名誉にもかかわります。これ以上言うと私の質問時間がのうなりますので、問題があるということだけ指摘をしておきます。 それから教育長、じゃあ私が質問したあれですね、県は人事と免許状と教員採用の持つその権限に対して私は心配しとるんです。私の実際の学校運営とか、柵原東小での現職のときやこう出してもろうたら大いに迷惑であります。そこの答弁が全くなくて、現職のときがどうのこうのなんていうのはおかしいんじゃないですか。 それから、2つ目の県の校長招聘とかを歓迎というんでしたら、歓迎したという事実をください。歓迎しますというてして、やってみたらだめだったんだったら誰でも言えます。そうではなくて、もう県がこれだけのことをやると言っとると、こうだと、だからできると、ほんなら安心できます。検討しますでは全然誰でも言えます。 3つ目の、全国で小中一貫のいきなり義務教育学校しとる、美咲町はずっとそれを言っとるわけですが、あるんですかというのを結局答えがありません。もう質問したことには答えがなくて、別のことのお話がずっとあるのはちょっと苦痛でありました。 そして最後に、財源の問題というのは別に今の黒瀬教育長に言っとんではありません。財源問題は最初に、もう3年、4年前に義務教育学校なら、全体40億円のうち半分出るという、そうでなかったら補助金が出ませんと言ってきたんですよ。40億円のうち20億円は補助金が出る、有利な補助金を使いたい、それ以外は出ないといって教育委員会は説明に来とんです。ほったらもう初めから決まったもんじゃって思うじゃないですか。それが今回劇的に変わりました。まさに黒瀬教育長がしっかり調べていただいた結果、全体の小・中校舎を建てる40億円の金額に対して、義務教育学校だったら、町の持ち出しは5億4,000万円、小中一貫にしましたら、若干ふえて8億7,000万円、差額は3億3,000万円であります。総工費、中学校20億円、小学校20億円の40億円に対して町の持ち出し分の差は結局3億3,000万円であります。でも、前教育長のときは一貫して40億円のうち半分出ると言った、そうでなかったら出ないだったんです。だから、私は今回の美咲町の教育委員会の説明で財源の問題ではもう変わりは、変わりますよ、3億3,000万円、適正規模のぐあいがあったりして町の持ち出しが若干ふえるんかもしれませんが、それぐらいなら何とかならんかと、最初のように20億円の差と言われたら、もう議論のしようがありませんでした。だから、私は財源問題は以前言っとったのは間違いじゃと言うてくださりゃええと思うとったんです。今のように黒瀬教育長のときだけのことでなくて、私は今までのこの4年間の、4年近い間の流れで財源問題を言うたつもりです。 ですから、再質問においては、私の現職のころじゃないですよ、そうではなくて、県教委の採用と人事と免許状に関するこの講習とかの問題、この点で県教委がどういう姿勢なのかを美咲町の教育委員会が把握されとったらしてください。 それから、全国の状況は言われなかったから、なかったらなかったでもいいです。 財源については出してもらいました。 議長、データのモニターの使用をお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 許可します。 ◆1番(山田雄二君) 県教委が、岡山県がなぜそういうように私が言うかといいますと、一番上に、小中一貫教育の導入状況調査、これは文科省が中心になってした調査でありまして、平成29年3月1日です。全国の小・中学校の市教委、県教委、学校法人全ての全校調査であります。 次、お願いします。 都道府県による小中一貫教育の推進状況、見てください。一番上が積極的に推進する県は9つあります。9つはすぐにでも国の方針に入れます。2つ目は、制度化を前提にして、義務教育学校ですね、制度化を踏まえ、積極的な推進を検討している県が8あります。17の県はもうすぐにでも国の方針に対応できるんです。じゃあ、岡山県はどこかといったら、その次です。他の都道府県の取り組みを注視している、見守っとるんです。私はこれを傍観的だと言いました。前向きではないんです。このことよう覚えておいてください。 次のデータ、お願いします。 小・中学校の教員免許状の併有、両方取る、促進のための工夫です。一番上に、両方の免許状のするために大学に要請してる、岡山大学とか美作大学とか、それが3つあります。次、両方の免許状を有している教員を積極的に採用してる、採用基準に書いてあるんです、小・中を持ってれば有利だと、9つあります。両方免許状併有のための免許法の認定講習を実施している、10個あります。10県はやっとるんです。岡山県は記入ゼロです。ないんです。そして、岡山県は、県教委にも私確かめていきましたが、そういうことはやっておりません。やってないんです。免許状をどんどんふやす、小・中両方という状況にない。今の美咲町は小学校の先生の半数が小・中を持っておりますが、中学校は1割にとどまっておる。これが昨年の前教育長の答弁でした。 次のデータ、お願いします。 小中一貫教育を推進するための人事上の工夫、人事が大きな問題を持っている。一番上のデータは、小・中学校間の教職員の交流、小学校におったら次中学、中学行ったら次小学校、小・中学校間の教職員の交流促進を定期人事異動の方針に記載している、30の都道府県が記載しとんです。30ですよ。岡山県は記載がありません。だから、岡山県は小学校に来た先生は小学校で力いっぱいして、小学校で教職を終わる、中学はほぼ中学校で終わる。管理職のとき多少異動があるというのが実態です。 ありがとうございました。 この実態の中で義務教育学校をすれば、教員が分離した状態になるわけです。30の県ではありません。 質問時間が短くなってまいりました。 あとお尋ねしたい点は、町長、山南中学校が4日前に出ました。これは理想的であります。私でもこれは飛びつきます。山南中、岡山市ですから、岡山市は政令指定都市ですから県教委と同じ権限を持ってるんです。県並みな、岡山県の中の県なんです。だから、岡山市がするのはいつでもできます。いつでも私は賛成します。でも、美咲町は町なんです。県教委に依存しとんです。県はそこまで行ってないんです。その段階でして、本当に責任が持てるかと、私はそのことを申し上げとんです。 以上です。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 岡山県の動向でありますけれども、1点目の県教委は全くの傍観姿勢であるということに対して失礼がありましたら、おわびいたします。            (1番山田雄二君「失礼です」と呼ぶ) 私は県教委が全く傍観だということは考えておりません。それはいろいろと確かめたり、電話したり、いろいろやって、そしてなおかつ、人事については今年度も8月にありましたけれども、そういうことを幾らか意図しながら、小・中の免許のことも考えながらとっておるということを県教委の幹部からいただいたところであります。            (1番山田雄二君「教育長、データに対して答えてください」と呼ぶ) いつの時点ですか。            (1番山田雄二君「今のデータに対して」と呼ぶ) いつの時点ですか。            (1番山田雄二君「平成29年3月のデータです」と呼ぶ) わかりました。私も平成29年、もう刻々と変わっておるということは以前のことで言ったと思いますけど、説明会でも言ったと思いますけど、本当このことについては平成30年からできていって、それで後から、後追いみたいな、それをカバーするような、支援するような形で県教委はどっこもついていっておるような状況でありますから、現時点で私は話をできるだけ4月からしておりますし、またやりとりもしておりますので、時点がそういう時点で私は回答させていただきます。そういう意味で県教委は私は先ほど言いましたように関係の部署でもしっかり勉強してほしいという、私からも先輩としてもお願いし、そしてそれを一生懸命やっており、連絡をとっておるわけでありますし、人事についてもそういうような、だんだんとシフトしておるというようなことは、私はうそではないし、そういうことを確認しておりますから、そういうような方向に行ってくれるものと思っております。 それから、一貫校から義務教育学校ということでありますけれども、このことでありますが、議員がこういう見させていただきました。先ほどの質問の中にあったのは、中国5県の8校の義務教育学校という、私もこれを持ってきていただいた人がおりますので、自分なりに確認をいたしました。私のほうは電話で各教育委員会の幹部の方にお電話したということです。そのうち私も視察しておりますが、小さなことでもあり、大きなことでもあるかもわかりませんが、説明させていただきますが、いきなりしておるのが私の調査では2校、それは鹿野学園というところで、平成30年にいきなりしましたと。ただ、学校が500メートル離れとる義務教育学校ですから、テレビ電話で会議はしておるというようなことでありました。それからもう一つ、いきなりしたのが鞆の浦学園、これは平成31年度に義務教育学校にしたということであります。それからあとは、年数はちょっといろいろどこを起点にするかによって違いますけれども、まずは統合し、一体化にして、そして義務教育学校というのが法律で施行された時点で変わっておるというのが湖南学園なんかが、これ鳥取市であります。それから、これは福部未来学園というところは、平成28年に分離でしたまま一貫校というふうにしておって、それで平成30年に義務教育学校の一体型にしたというふうにお聞きしました。それから、八束学園、これは島根県でありますけれども、ここは平成25年に一貫校という形でやりまして、その折から施設が一体型で、そして校長さんがもう1人というような、さまざまな形ですね、それでいよいよ名前を変えたのが平成30年であります。それから、広島県の竹原市に吉名学園という義務教育学校がありますが、そこは平成30年であります。それで、そのいきさつは、小学校と中学校で1校にするのに、まずは中学校が小学校に引っ越ししておって、そしてそこへ校舎を建てて、両方がまた一体型のとこへ移ったというのを平成30年にできたと、義務教育にしたというのを聞いております。それから、府中市に2校ありますけれども、これはどちらも平成29年、平成28年にできたからその名前を変えたと。それ以前は一貫校であって、年数も平成20年です、これは議員が調べられたとおりでありますけれども、それはいろんな地域の、統合するわけですから、いろんな思いもあってなかなかそこまで時間がかかったということで、9年間ほど時間がかかっておるようですけど、今は平成29年からどちらも義務教育学校というのになっております。というふうにいろいろと私もデータではいろんなものが出ておるんですが、実際に聞いたり、あるいは行ってみると、いつの時点を一貫校としておるか、あるいは一貫校という市町村のほうの規則に決めないでそういうふうにうたっとるかと、それによっていろんな基準点が違うから、ここがこれだというのははっきりしないなということがわかりました。 それから、先ほど義務教育学校のことを、これ山南中学校ということでありますけれども、このことについてちょっと教育長とお話をして、事情を聞いてみました。これはとても異例と言えば異例でありまして、昨年の6月から小学校が4校、中学校1校で、小学校4校が一番少ないところは12人であります。そしたら、吸収されるというのが嫌だという、小さいところはそういうふうに思われる、そういうようなとこがあり、あるいは44人とか、一番多いところは149人、それから84人というようなやつでありますけど、地域の方が統合するのに同じようにやっていこうという、地域のこれ自治会長さんであります。これはご存じかと思いますけれども、その地域の人は下町のロケットというか何かそういうテレビがあったと思いますけれども、宇宙のほうに飛ばす、その小さな町工場の人で、そういう部品を生産されてるような方でありますが、その人が音頭をとられまして、そしてせっかく統合するわけだから、いい学校にしよう、夢のある学校をしようということで、その人が音頭をとり、4つの自治会の会長さんを集めて、そしてそこら辺で勉強会をし、自分たちだけでわからないから、教育委員会のほうに義務教育学校とはどういうものかということをレクチャーしてくれと、そしてある程度できたら今度はPTAのほうに呼びかけて、一緒にやらないかというのが去年の6月から1月、2月にかけての話。そして、機が熟して、教育委員会のほうに義務教育学校で統合してくれという要望書を出したと聞いております。市のほうも自分たちのイニシアチブでなしにそういうことを言うてきて、どうかなと思ったけど、せっかく地域であり、それで市のほうもこれからの学校は岡山市としても、するんだったら義務教育学校という考えを持っておると、それに賛同して、そしてこの議会のほうで9月議会で予算をつけてもらうというような、ちょっと異例な話でありますけど、これもいきなりでありますが、そういうようなとこもあるし、地域地域によっていろいろであります。私は先ほど言いましたけど、柵原地域が仮に学校建設となっても1年、2年ではできません。三、四年はかかるわけであります。その間には全ての学校についてできることなら、これも説明しながらでありますけれども、小中一貫校というのはもう既にやっていこうかと、それは宣言するか、規則の中で決めるかどうかですけど、ただ規則の中に入れておかないと次のことが困るということです。規則で入れましたといってうたって、県教委のほうにそこを相談すると、その後でありますが、小・中の教員が兼務発令をすることができます。これは非常に大きなことでありまして、来年度から小学校の5年生、6年生に英語が入ってきます。先ほど山田議員からご指摘のあったとおりであります。急に言われても困ります。そのときに兼務発令をして、そして中学校のほうから小学校のほうに幾らか何時間かそういう英語の同じ地区内でやっていくと、これはもう既にそういうことが起こっておりますけど、私はこれは比較的早う皆さんの賛同が得られ、そういう形にまずはできるんではないかと。そうしとる間に仮に柵原地域が義務教育学校になることも、整うんではないかと、そして県教委のほうにもそういう準備万端、このことは私は県にも教育事務所にも全部伝えておりますから、逐一それについては相談に乗ってくれるということをお約束しております。ただ、人事につきましては、議員もご存じのようにどんな人事でも前もってこうだということはできませんけれども、最大限努力してくれるもんだというふうに私は思っておるところであります。今回岡山県のほうは山南だけじゃなしに、こういう形でもうやっていくというのができておるようです。 ちょっと時間いただきまして、最後ですけど。 ○議長(松島啓君) 教育長、十分答弁答えられとると思いますが。            (1番山田雄二君「答弁漏れです、2点。データに対して人事のことで教員の交流人事がない、人事方針がないということに対して答えてください。もう一個、全国の74の義務教育学校の中でいきなり、小中一貫をしないでした調査をされとんです、されてなかったら、もうされてないでいいです」と呼ぶ) ◎教育長(黒瀬堅志君) 終わりのほうからですけど、それは調べてみましたけど、わからないから、調べておりません。 それから、県のほうについては、私的には教育長にお話ししとりますけれども、今度は10月に公的の場が県下の教育長が会います。それで、その中できちっとした公の場で今のような人事のことについては、こういうようなことで動いてほしい、そのことを十分知ってほしいということを強く要望する予定であります。それはもう通告しておりますから、恐らくそういう形で県下にこういう方針でいくというのは示してくれるんではないかと思っております。            (1番山田雄二君「教育長、口約束の話をしとんじゃないんです。30の県は小・中の教員の交流人事を、それに対して……」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 山田議員、質問があれば再々質問でしてください。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 一旦帰ります。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 私はこのデータのことは昨年の12月の議会でもそのことをそのとおり言っておるんです。不十分な答弁だったので、きょう言っております。もうデータはちゃんと見られとると思っております。コメントを下さい。そうしないと、県教委の姿勢というものがはっきりしなかったら、判断できんじゃないですか。それは住民の方が、関係者が判断をする上に必要な情報なんです。それを私が県に言うとるからいいんだというような話でごまかさんでください。 時間がないんで、最後の災害について申し上げます。いいですか。じゃ、答えどうぞ。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 今のご質問でありますけれども、県教委のほうに聞いて確認して、そして私なりのコメントをまた何がしかの機会にさせていただきます。よろしいですか、それで。といいますのが、時期が、さっきも言ったけど、この説明は出るときにやりました。この中でも既にもう途中で変えようかと思ったんですけど、多少、この中の資料はこうですけど、こうでしたというふうに言いましたけど、本当変わりつつあるんです。ですから、私は今の時点でそれがそうですという形でなしに、私なりにもう一回確認させて、検証しながら、口約束ではいけませんから、実際調べて、またやりたいということであります。 ○議長(松島啓君) それでは、1番山田議員、次の質問に移ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 災害について質問いたします。 事前放流というのがあります。大雨が降る予想がされたときにダムの貯水量を下げておくためです。まず、苫田ダムの事前放流がどういう取り組み状況になっておるのか、住民にどう周知するのか、教えてください。 2つ目は、まだ自治会長レベルに避難所開設マニュアルなんかがちょっと届いておりません。そのあたりの取り組み状況、課題、示してくださればと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の災害対策についてのご質問にお答えをいたします。 苫田ダムの事前放流ですが、これにつきましては、ことし6月25日、国土交通省中国整備局が実施について発表しています。整備局が管理するダムについて計画規模を上回るような洪水が発生するおそれがある、そのような気象条件が予想される場合、あらかじめダムの水位を下げておくため事前に放流するということでございます。この事前放流を行うことによりダム下流の浸水被害の軽減、及び避難時間を稼ぐということができます。本年度は取り組みがまだ始まったばかりで実績はありませんが、美咲町としてはダム管理事務所から事前放流の知らせがあった場合は、災害時の対応と同じように告知放送、みさきテレビのデータ放送、新たにサービスを始めた美咲町メールなどを通じまして住民の方に周知を図りたいと考えています。 続いて、避難所運営マニュアルの関係のご質問にお答えをいたします。 最近では局地的に発生するゲリラ豪雨や九州地方などで発生した線状降水帯など、いつ災害が発生し、避難所を開設するようになるかわからないと、こういう状況にあります。ご質問の避難所マニュアルにつきましては、避難所運営マニュアル基本モデルを事務局案として作成していますが、今後さらに検討を加えて、完成品として公表したいと考えています。その後一時避難所など、地域の避難所についても、簡易で誰が見てもわかりやすいマニュアルを作成できればと考えています。 現在地域での出前講座などで個々の避難タイムラインの作成と、それにあわせて自治会、自主防災組織が気象や避難者の状況を確認しながら、避難所開設を含む地域でのタイムライン作成をお願いしております。避難所の運営については、高齢化により開設や運営を行える人材の確保が課題となっております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 事前放流についても、町に情報が来次第、告知放送、町メールで流すと、ありがとうございます。そうやってもらえれば、事前放流もわかる、また緊急放流もわかるということで、内水を、水門を閉めるタイミングを狙うとるわけですから、1.5メートルとかふえたら、もうそのことで水門を閉めないと逆流しますので、そういうことの手配が進んできとるのはありがたいことです。 2つ目のマニュアルの件ですが、基本モデルを、完成品をできたからということがありましたが、3月議会のときにもう既に人数とか、鍵の件とか、幾つかのことをやりますと言われとんだから、もう1枚物でよろしいから、これだけのものをしてくれと簡単に言っておけば、できたんじゃないんかと思いますが、今回8月15日の12カ所の避難所についてはそのような大きな混乱がなかったので、次、しかしいつ来るかわかりませんので、そのようなモデルを早急にしていただきたいと、そのあたりの答弁をお願いします。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) 山田議員の再質問にお答えさせてもらいます。 避難所運営マニュアルの策定がおくれておりますことにつきましては、大変申しわけなく思っておるところでございます。先ほど町長の答弁にもありましたけども、事務局の案としては完成いたしておりますけども、早急に完全なものといたしまして、地域の自主防災組織とともに防災体制を築いていきたいと思ってますので、ご協力のほうよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) もう時間もございませんが、再々質問ありますか。 ◆1番(山田雄二君) ありがとうございました。以上で終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で1番山田議員の質問を終了します。 本日予定しておりました一般質問の日程は以上で全部終了しました。 次回の議事日程はあす4日午前9時30分開議で、本日同様一般質問から行います。 本日はこれをもって散会します。(午後0時29分)...